2016年1月18日、日本中がSMAPの動向を見守る中、『SMAPxSMAP(スマスマ)』 にSMAPメンバーが生放送・生出演し解散騒動に対する謝罪をした。
このスマスマの生放送での謝罪は何を意味するのか?またSMAPメンバーの胸中はどの様になっているのか?などについてまとめてみたいと思います。
番組プロフィール
番組名:『SMAP×SMAP』
番組名略称:スマスマ
放送開始:1988年4月15日
放送時間:月曜日 22:00 – 22:54(54分)
制作局:関西テレビ/フジテレビ
出演者:SMAP他
公式サイト:SMAP×SMAP公式サイト
SMAPxSMAP(スマスマ)解散騒動の謝罪コメント全文まとめ
SMAPのメンバーが画面に登場したのは1月16日10時19分頃のこと。
生謝罪放送の放送時間は全体で約3分。
そしてひとりあたりの謝罪時間は約20秒となります。
この間の平均視聴率は31.2%、そして瞬間最高聴率37.2%にまで達したそうです。
この生謝罪が何を意味するのか?そしてこの時のSMAPメンバーの心理状態はどの様な状況だったのか?を考える材料とするためにSMAPxSMAP(スマスマ)解散騒動の謝罪コメントを振り返ってみたいと思います。
木村拓哉さん:
えー今日は2016年1月18日です。
先週から、我々SMAPの事で世間をお騒がせしました。
そして沢山の方々に沢山のご心配とご迷惑をおかけしました。
えー、このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、
今日は自分達5人がしっかり顔をそろえて、皆さんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、
本当に勝手だったのですが、このような時間をいただきました。
稲垣吾郎さん:
えーこのたびは、えー、僕たちのことでお騒がせしてしまったことを申し訳なく思っております。
えーこれからの自分達の姿を見ていただき、そして応援していただけるように、
精一杯頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。
香取慎吾さん:
えー本当に沢山の方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい、
えー本当に申し訳ございませんでした。
えー皆様と一緒に、また今日からいっぱい笑顔を作っていきたいと思っています。
よろしくおねがいします。
中居正広さん:
えー今回の件で、SMAPがどれだけ皆さんに支えて頂いてるのかという事を改めて強く感じました。
本当に申し訳ございませんでした。これからもよろしくお願いいたします。
草なぎ剛さん:
皆さんの言葉で気づいた事も沢山ありました。
本当に感謝しています。今回ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、
今僕らはここに立ててます。
5人でここに集まれた事を安心しています。
木村拓哉さん:
えー最後に、これから、えー自分達は何があっても前を見て、
ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さんよろしくお願いいたします。
SMAPxSMAP(スマスマ)で生放送・生謝罪をする意味
かつてジャニーズを2分した派閥、ジュリー派(J1派)と飯島女史派(J2派)。
ジュリー派の長はメリー喜多川副社長の娘・藤島ジュリー景子さん。
飯島女史派の長はSMAPの生みの親・飯島三智さん。
この派閥抗争はテレビ局も巻き込んで展開されました。
ジュリー派の城は日本テレビ、飯島女史派の城はフジテレビはとされています。
さらに1996年4月にスタートした『SMAPxSMAP(スマスマ)』はJ2派の聖域中の聖域とされていました。
そんなスマスマでSMAPメンバーの生謝罪が生放送された意味とはなにか?
飯島三智さんという主を失った城・フジテレビと聖域・SMAPxSMAP(スマスマ)。
生謝罪の生放送が撮影されたスタジオ内にはジュリー派のジャニーズスタッフで溢れていたことでしょう。
また、その中には敵将の藤島ジュリー景子さんやメリー喜多川副社長の姿があった可能性もあります。
かつての仲間・飯島女史派(J2派)のスタッフが皆無だった可能性さえあります。
そのような状況はSMAPのみならず、仲間であるテレビ局側のスマスマ番組スタッフのプライドも踏みにじられたことを意味します。
戦国時代の武将に例えると、城を敵軍に占領されて身内全員が領内でサラシ首にされている状態といったところでしょうか…
SPAMのメンバーにとっては、これ以上ない屈辱的な状況だったことでしょう…
謝罪コメントから考察する各メンバーの心理状態
内屈辱的な状況の中で語られたSMAPxSMAP(スマスマ)での解散騒動の謝罪コメント。
SMAPメンバーにとってはまるで『公開処刑』のような辱めだったことでしょう…
生放送で語れた謝罪コメントだけを聞くと『SMAPのジャニーズ残留・グループ存続宣言』のように聞き取れます。
しかし、謝罪するメンバー達の心中は穏やかでなかったことは容易に推察できます。
そこで謝罪をした時の各メンバーの心理状態を探ってみたいと思います。
木村拓哉さんの心理状態:
世間の噂では他の4人のSMAPメンバーと飯島三智さんの意に反しジャニーズ残留を表明したとされる木村拓哉さん。
実際のところは、裏切りだったのか、あるいは他の4人のSMAPメンバーを助けるためだったのかは謎です。
しかし『SMAPが空中分解になりかねない状態』との言葉からもメンバー全員が危機的状態に置かれていることが分かります。
そして『飯島さんは無理でも、せめて他の4人のメンバーだけでも救いたい…』というキムタクの気持ちが読み取れルような気がします。
稲垣吾郎さんの心理状態:
メンバーの中で一番クールな印象のある稲垣吾郎さん。
『これからの自分達の姿を見ていただきそして応援していただけるよう』
あなたは、この言葉にどのような印象を持ちましたか?
文字通り解釈すれば…
『反省した自分の姿をみて、今まで通り応援してください』ということになります。
ただ、稲垣さんがもし解釈通りの心境だったとすれば…
『これからの』ではなく『これからも』と言ったはずです。
『これからの自分達』の『の』には『新たに代わる自分達』という意味が込められています。
このことより、稲垣さんのコメントは事務所と戦う決意表明だと受け取ることができます。
香取慎吾さんの心理状態:
SMAPの中で一番年下の香取慎吾さん。
香取さんの『今日からいっぱい笑顔を作っていきたい』というコメントが謝罪生放送の中で一番前向きな言葉でした。
つまりSMAPのメンバーの中で一番迷いがない状態がであることがわかります。
そしてファンに対してだけ謝罪していたのも慎吾さんだけです。
逆にジャニーズ事務所に対する謝罪の気持ちは一切ないのかもしれませんね…
中居正広さんの心理状態:
SMAPリーダーの中居正広さん。
本来なら5人の真ん中の位置で謝罪をする役割です。
しかし謝罪生放送での立ち居地は場面に向かって左端。
今回の謝罪では最も屈辱的な扱いをされています。
また、謝罪コメントも型どおりで形式的な内容でとなっています。
さらに謝罪の途中でまるで怒りをかみ殺すかのような溜息もついています。
これらのことより、中居さんは謝罪時に至っても全く反省していないことが分かります。
逆に中居さんは謝罪で反省していない自分をアピールしようとしていたのかもしれません。
草なぎ剛の心理状態:
今回の謝罪生放送でトリを務めた草なぎ剛さん。
そしてジャニーズ事務所の上層部に対する謝罪の役目を担ったのも草なぎさんです。
このことより今回の騒動でジャニー社長に最も反発していたのは草なぎさんであることが想像できます。
伏せ目気味でありながらハキハキとした口調で謝罪する様子には冷徹な印象がありました。
このことより草なぎさんが本当の気持ちを押し殺して謝罪していたことがうかがえます。
また『5人でここに集まれた事を安心』という言葉より草なぎ以外のSMAPのメンバーの誰かが辞めざるを得ない状況であったことが推察されます。
まとめ
1998年9月の出来事。
この頃はキムタクの独立、そしてSMAP解散の噂がマコトしやかに囁かれていました。
そして東京ドームで開催されたSMAPのライブの初日に記者会見。
SMAPリーダの中居さんがグループを代表して100人以上の報道陣に対して解散を否定。
その時のコメントを引用したいと思います。
「SMAP結成から10年。力尽きるまでやっていきたいと思ってます。5人が同じメンバーでいられることに、神様に感謝したい。これからも一緒にできることを幸せに思います。来年のコンサートも絶対あります」
あなたはこのコメントと『SMAP×SMAP』生放送での謝罪を比較して、どの様な印象を持ちますでしょうか?
個人的にはスマスマの謝罪生放送で誰一人として『僕らSMAPは解散しません』と明言しなかったことが気がかりです。
SMAPファンの一人として2016年1月の解散騒動がSMAPメンバーの『力尽きる』時ではないことを祈りたいと思います。
コメント
[…] […]
[…] […]