横綱・白鵬が千代の富士持つの歴代第2位の記録に並ぶ
31回目の優勝を飾り幕を閉じました。
しかし、この場所の主役は新入幕にして13勝の逸ノ城。
角界のモンスター・逸ノ城の素顔をまとめてみました。
逸ノ城のアマチュア時代に実業団横綱を決めた一戦の動画も紹介します。
プロフィール
四股名:逸ノ城 駿 (いちのじょう たかし)
本名: アルタンホヤグ・イチンノロブ
生年月日:1993年4月7日
出身:モンゴル国アルハンガイ県(遊牧民)
所属部屋:湊部屋
初土俵:2014年1月場所
入幕:2014年9月場所
趣味:バスケットボール
2010年:鳥取城北高校に相撲留学。
2013年9月:鳥取県体育協会所属で実業団横綱となる。
2013年12月:湊部屋に入門。
2014年1月:幕下15枚目格付出初土俵
異色のモンゴル出身力士逸ノ城
逸ノ城の優勝争いが注目を集めました。
白鵬と逸ノ城は共にモンゴル出身の力士。
しかし、その生い立ちはまったく違うものです。
白鵬の父親はモンゴル相撲で横綱になったこともある国民的な英雄で、
白鵬は相撲エリート家系に生まれ育ったといえます。
また、白鵬のモンゴルの都市部で生まれ育ちました。
実はこれまでの白鵬以外のモンゴル出身力士はモンゴルの都市部で生まれ
育った力士なのです。
一方、逸ノ城はモンゴルの遊牧民として生まれ育ちました。
住み、ヒツジやヤギなどの家畜を飼いながら自給自足
の暮らしをしていました。
余談ですが、最近ではモンゴルの草原にも近代化の波が
押し寄せており、遊牧民にも携帯電話は普及しており、ゲルの中でテレビを観る
こともできるそうです。
転機は突然訪れる。マチュア時代の逸ノ城
で優勝した実績を持つ逸ノ城は、2010年に鳥取城北
高校相撲部監督に才能を見出され相撲留学を果たします。
鳥取城北高校相撲部は相撲界では名門高校です。
多くのプロ力士を輩出しており、
元大関・琴光喜、最近では照ノ富士も鳥取城北高校出身です。
鳥取城北高校相撲部への留学が逸ノ城が大相撲の道に進む切っ掛けになったことは
言うまでもありませんね。
鳥取城北に留学した頃の逸ノ城はまだ目立った存在ではなく、
同じ相撲部の女子部員に負けることもあったようです。
しかし、その後はまじめに稽古を続けて、
高校時代に5つの個人タイトルを獲得するまでに成長しました。
そして、高校卒業後・母校の相撲部のコーチとして働き始めた頃に参加した
全日本実業団相撲選手権大会で優勝し実業団横綱になったことが決定打となり、
プロの大相撲の道に進むこととなりました。
《動画:逸ノ城が実業団横綱になった取り組み》
角界のモンスター誕生・大相撲入門後の逸ノ城
「逸」の字をあて、「城」は母校・鳥取城北高から
一字取ったといわれています。
実業団横綱の実績があったため、
大相撲の幕下15枚目格付出からの大相撲スタートとなりました。
入門後、3場所目には十両昇進、5場所目には幕内までトントン拍子で昇進。
入門から5場所目で初の幕内となった場所は13勝2敗の成績を上げ堂々の準優勝。
三賞では殊勲賞、敢闘賞を獲得しています。
そして単月ベースとなりますが、気になる逸ノ城の2014年9月収入はこちら!
《2014年9月の逸ノ城の予想収入(月給)》
(2014年9月の予想月給合計)
約960万円
(内訳)
・前頭10枚目の月給約130万円
・懸賞金76本(1本5万6700円)約430万円
・三賞賞金(殊勲賞、敢闘賞各約200万)約400万円
入門後6場所目に逸ノ城は関脇になることが予想されています。
関脇になって2連続で10勝以上すれば入門後8場所目の大関も夢ではありません。
今後の逸ノ城の活躍から目が話せませんね!
コメント